育成1年目の昨季にキラ星の如く輝き、防御率0点台のまま1年を終えた。支配下登録を目前にとらえながらも足踏みが続くが、それも輝かしい未来のために必要なプロセスだ。 さながら気迫の塊を投げ込んでいるよう。支配下選手登録を目指す
中日の
岸本淳希は、あふれんばかりの闘志を体現する。厳しさと直面しながらも、着実に成長を刻んでいる。
背負った3ケタの番号が、自らを突き動かす。「2ケタにならないと一軍では投げられない。戦力じゃないんで、自分」。福井・敦賀気比高時代、3年春のセンバツで4強入りを果たし、未来を買われて14年育成ドラフト1位で中日へ。「202」を与えられたティーンに、怖いものなんてなかった。
昨季のウエスタン・リーグ途中から抑えに定着。13試合連続無失点を記録するなど、チームトップの6セーブを挙げた。「とにかくがむしゃらでした」。直球は140キロ前後ながら、縦横のスライダー、スプリットといった多彩な変化球を操る。何より「打ってみろという気持ちで投げている」という投げっぷりの良さは一級品。2年目のシーズン開幕までに支配下登録されるという声も少なくなかった。
追い風は確かに吹いていた。今年2月の春季キャンプ・・・
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