昨季、二軍でチーム最多の7本塁打を放つも、いまだに一軍の土を踏めずにいる。それでも、自らが輝くために、人一倍の“負けん気”と“自信”は失わない。パワフルかつシュアな打撃が目を引く若き長距離砲が、一軍初昇格へ闘志を燃やしている。 同期への強いライバル意識
2年目の今年、ウエスタン・リーグで三塁手として先発出場を続け、打率は昨年の.208から.269(5月25日現在)へとアップしている。しかし
奥浪鏡は不満顔だ。本塁打「1本」というのが納得いかないらしい。
「僕からフルスイングやホームランを取ったら、何も残らない」
奥浪は何の迷いもなくそう言い切る。そしてまた、その言葉がピッタリとはまる風貌でもある。
176センチ、95キロの体躯から生み出されるパワーと柔軟性が武器だ。昨年、二軍打撃コーチを務めた
北川博敏プロジェクトマネジャーは、奥浪の非凡さに目を引かれたと言う。
「粗いけれど、柔らかさを持っていて、良い選手だなと思いました。リストや体の使い方がうまく、センスのあるスイングをしていました」
昨年は、二軍でチーム最多の7本塁打を放った。今年は、まだ1本だが、「去年もこの時期はまだ1本か2本だった。これからです」と巻き返しを誓う。
プロ入り時、創志学園高の長澤宏行監督にこう言って送り出された・・・
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