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プロ野球デキゴトロジー/12月31日

新人・松坂大輔、除夜の鐘を叩く【1998年12月31日】

 

右が東尾修監督、左が松坂


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は12月31日だ。

 1998年秋、進路が注目された、平成の怪物・松坂大輔(横浜高)。3球団が1位で競合したドラフトで交渉権を得たのは、東尾修監督率いる西武だった。

 この年の西武は2年連続のリーグ優勝。12月15日から21日までの優勝旅行もあって松坂の入団発表は12月28日となった。世間の注目は、松坂とオリックスイチローとの対決だった。聞かれると、「メジャーの中継をテレビで見て、力と力の対決にあこがれているんです。イチローさんには打たれると分かっていても、真っすぐを投げたい」と声を弾ませた。

 12月31日は、東京都港区芝公園の増上寺で東尾監督、両親とともに松坂が除夜の鐘をついた日だ。鐘をつく順番は、背番号にちなんで18番目。

「ケガなく1年を過ごせるようにお祈りしました。思い出に残る初詣になりましたね」と松坂が言えば、東尾監督は「松坂が全国的なスターになってほしいという思いを込めた」と語った。

 東尾監督は松坂に自身の200勝のボールも贈り、「200勝したら返してくれよ」と声をかけていた。2017年終了時点で松坂の日米通算勝利は164勝となっているのだが……。

写真=BBM
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