松山聖陵高・土居豪人[投手/3年]
189センチの長身から、しなやかな投球フォームで最速144キロの快速球を投げ込む。2学年上の先輩・
アドゥワ誠(現
広島)を思い起こさせるプロ注目の大型右腕・土井豪人は「プロを目指している。夏までに150キロを出したい」と大きな目標を口にする。
見る者に豊かな将来性を感じさせる一方、課題は制球力だ。秋の四国大会では2試合、18イニングで19と、1イニング当たり1個を上回る四死球を与えた。
特に試合の立ち上がりに四球を連発する傾向があり、序盤の失点によって苦しい投球を強いられることが多い。「緊張感で腕が振れず、走者が出ると弱気になってしまう」と本人も自覚。帽子のひさしの裏に「自信持て!!」と書いて自らを奮い立たせている。
四国大会準決勝では、明徳義塾のプロ注目右腕・
市川悠太と投げ合い、完投したが1対3で敗れ、「力不足」と悔しさをにじませた。
「下半身を鍛えてフォームを固め、球速をアップさせたい」
未完の大器はたくましく成長を遂げ、あこがれのマウンドに立つ。
写真=BBM