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センバツ現場発

センバツ現場発/ラストステージで最高の経験!大阪桐蔭高チアリーダー部・大嶋郁花部長

 

第90回記念選抜高校野球大会が4月4日、大阪桐蔭高の2年連続優勝で幕を閉じた。球児による13日間(準々決勝翌日の休養日1日を含む)の熱戦が繰り広げられたが、現場でしか分からない「センバツリポート」をお届けしていく。

「野球部には感謝の言葉しかありません」


大阪桐蔭高チアリーダー部の大嶋部長(右)は三塁アルプスで力の限り踊った


 大阪桐蔭高は史上3校目の「春2連覇」を目指したが、チアリーダー部の3年生にとっても、智弁和歌山高との決勝は特別な舞台だった。

 32人の部員を率いる部長の大嶋郁花さんは小学校3年から中学3年までバトントワリングをしていた。踊ることが大好き。大阪桐蔭高では当初、ダンス部とブラスバンド部で活動していたが、チアリーダー部顧問の先生からの勧誘により、1年生の12月に同部へ転部している。

「私たちはチアの大会に出ることはありません。野球部を中心(その他、男子サッカー部、女子サッカー部)に応援させてもらうことが活動の中心です。この甲子園という舞台で踊らせていただくことはありがたいです」

 学業も多忙なため、ふだんの練習は週1回。センバツ決定以降は週3回の練習を積んできた。大嶋さんにとっても、2年春から3季連続の甲子園。昨年のセンバツ優勝も経験しており、決勝前もリラックスしているのかと思えば「自分たちも緊張しています。慣れ? そんなことありません」と口元を引き締めた。

 3年生に進級した段階だが、大学入試対策に入るため、大嶋部長ら最上級生にとっては、この甲子園がラストステージとなった。

「私たちにとっては今日が最後。ここまで連れてきてもらった野球部には感謝の言葉しかありません。しかも、優勝できた。最高の経験をさせていただきました」

 勝って終われる――。しかも、甲子園という最高の場所で、春連覇を見届けた。これで後悔なく、勉強に専念できる。

文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎
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