週刊ベースボールONLINE

プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説109】これぞ、64年阪神の敗因!! 胴上げで踏まれた遠井吾郎のメガネ【爆笑&小ネタスペシャル】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

ペナント過密日程の影響で……



 ホトケのゴローこと、阪神・遠井吾郎は、1964年の優勝時には四番に座ることも多く、規定打席には到達していないが、打率も.282をマークしていた。それが日本シリーズでは打率.208と今ひとつ振るわず。これには切実なワケがある。

 実はリーグ優勝時、例のごとく、グラウンドに観客が飛び降りて大騒ぎ。選手たちを次々と胴上げし、遠井も何回も宙に舞ったのだが、そのとき落としたメガネが踏まれて割れてしまったのだ。

 この年は東京オリンピックの関係で、ペナントレースは超過密日程となっており、日本シリーズ開幕はなんと優勝の翌日。あわてて買いに行ったが、結局、度がしっかり合うものが用意できなかった。

 左打者の遠井は、南海の長身右腕・スタンカ攻略のキーマンでもあったはず。日本シリーズに敗れた、意外な敗因のひとつと言っていいかもしれない。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング