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2018セ・リーグ6球団のエース事情は?

 

優勝するためには、“そこ”が十分に機能していなければいけない。投手陣の精神的支柱でもあるエース。チームが苦しいときにこそ、勝利を呼び込む存在だ。誇り高き男たち――。セ・リーグ6球団のエース事情を見ていこう。

読売ジャイアンツ



 開幕から2連敗で味方のみならず敵ファンをも心配させた。「長い野球人生の糧にする」と唇を噛んだ菅野智之は、その後、4月13日の広島戦(東京ドーム)で8回10奪三振1失点の見事の復活で今季初勝利を手にすると、連敗後の5戦4勝とハイペースで勝利を重ねている。6.23だった防御率も1.93まで超回復し、この5戦は3完投(2完封)、無四球試合は2つあり、そのすべてでQSを記録。昨季17勝を挙げて沢村賞に輝き、今季に真価を問われていた右腕は、やはり巨人の、そして日本のエースであることをあらためて感じさせる。

中日ドラゴンズ



 開幕から先発ローテを守っているのは、小笠原慎之介柳裕也、そして今季加入のオネルキ・ガルシアだが、エースと呼ぶにふさわしいかと聞かれれば、首をかしげるほかない。大野雄大は、4月25日の巨人戦(前橋)に初先発するも4回5失点で4対20の歴史的大敗のきっかけを作り、その先代エース・吉見一起は、5月9日のヤクルト戦(金沢)に先発し6回1失点と好投し、復活の兆しが見えてきてはいるが……。特筆すべきは、松坂大輔の存在だ。12年ぶりに日本球界で勝利投手となった5月1日のDeNA戦(ナゴヤドーム)からチームは3連勝。過去3度の登板で2QSと試合も作っている。しかし、13日の巨人戦(東京ドーム)は右足のふくらはぎに張りを訴え、2回1/3、4失点で降板となってしまった。

広島カープ


広島・野村祐輔


 エースの野村祐輔は、背中の張りのため、4月27日に登録抹消(そこまでの成績は2勝1敗、防御率5.59)。5月10日、ファームの対中日戦(由宇)で実戦復帰し、4回6安打2失点だったが、「だんだんよくなっていった」とまずまずの手ごたえ。打席で右ヒジに死球を受けたが、「打撲だと思うので、はれが引けば問題ないと思う」と本人。「問題なければ、次は上になるかも」(畝投手コーチ)と、順調なら17日にも一軍復帰の見込みだ。

阪神タイガース



 誰が何と言おうとも4年連続開幕投手を務めているメッセンジャーが阪神のエースだ。今季の3.4月期は4勝1敗で月間MVPを獲得するなど、その実績は阪神の中でピカイチ。だが、37歳ということもあり徐々に投球内容も変化してきているのは確かだ。昨季までのパワーピッチングは封印し、今季はコントロール重視で打たせて取る投球で成功している。一方で“2番手”の秋山拓巳が2試合連続完投勝利を収め勢いに乗ってきており、後半戦は秋山がエースの称号を手にしている可能性も高い。

横浜DeNAベイスターズ



「この男で負けたら仕方がない」と思わせてくれる投手がエースと呼ぶのなら、三浦大輔の引退後、ベイスターズのエースは不在だ。昨季、プロ入り初めて2ケタ勝利をマークした3年目左腕の今永昇太がそれに近い存在であったが、今季は左肩不調で出遅れエースの座は遠のいている。現時点の有力候補は、2年連続で開幕投手の石田健大だろう。三浦の背番号「18」は横浜ナンバーと命名され、後継にふさわしい投手の登場まで欠番とされている。次にエース番号を背負う投手は誰になるのだろうか。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・ブキャナン


 来日2年目の助っ人ながら、ここまで4勝1敗、防御率1.78とエースと呼ぶにふさわしい投球を見せているのがブキャナンだ。5月4日の広島戦(神宮)では、強力打線を相手に、見事に完封を果たした。そして11日のDeNA戦(横浜)では7回途中3失点。自らの29歳バースデーを白星で飾り、「素晴らしい日になった」。試合後には報道陣からお誕生日ケーキが贈られ、第一子を妊娠中のアシュリー夫人から「アーン」のご褒美も。頼れる「オトウサン」が低迷する燕の救世主となる。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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