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落合博満、移籍の流儀

 

1986年オフ、ロッテから中日へトレード移籍した落合(右。左は星野監督)


 1986年オフ、ロッテ・落合博満牛島和彦らと1対4で中日へトレードされたのは衝撃だった。

 このシーズン、2年連続三冠王に輝いた落合。年俸も球界初の1億円超えを果たすのではないかと話題になった。だが、尊敬する稲尾和久監督が辞任を表明。背景には生え抜きOBの有藤道世新監督就任の流れがあり、さらにそれに伴ってチームのイメージチェンジを図るため、落合もトレードされる流れができたという。

「前年、巨人から落合のトレードを申し込まれた」と稲尾前監督が明かしたため、移籍先は巨人が有力と報じられた。ロッテ球団フロントは「あり得ない」と繰り返しコメントしたが、水面下で交渉は進行。しかし、なかなか折り合わず。その最中、中日の新監督就任が決定していた星野仙一が「大出血覚悟で落合を獲りにいく」と表明すると、一気に話が進んでトレードが成立。12月23日のことだった。

 その後、巨人、日本ハムと渡り歩いた落合。「移籍する選手は『望まれていく』という意識を強く持つことが大切」と後年、語っている。

 今オフもまた、トレードで新たなユニフォームを着る選手がいるが、そういった“移籍の流儀”を持つことが大切なことなのだろう。

文=小林光男 写真=BBM

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