投打にわたる活躍で勝利に貢献した大谷
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2016年6月5日だ。
満員の東京ドームが大きなどよめきに包まれた。この日、行われた
巨人戦で「五番・投手」で先発した
日本ハムの
大谷翔平が自己最速、さらには日本プロ野球最速記録となる163キロをマークした。
これまで162キロは何度も記録しながら「なかなかあと1キロが超えられない」と話していたが、この日は試合序盤から160キロの直球を連発。そんな中で迎えた4回一死満塁の場面で、打席にはクルーズ。「勝負どころだったので、力は入れた」と投じた渾身の4球目で163キロを計時。空振りこそ奪えなかったが、クルーズも驚いた表情でファウルにするのが精いっぱいの剛速球を披露した。
試合も6安打2失点の完投勝利で4勝目をマークし、大谷にとってはこれが巨人戦初勝利でもあった。一方の打つほうでも五番打者として1安打1打点で「リアル二刀流」を体現。投打で躍動した大谷がチームの連敗をストップさせた。
写真=BBM