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ファーム一番星

楽天・西巻賢二「清宮は二軍で別格。僕も持ち味を出せれば」/ファーム一番星

 

楽天・西巻賢二[内野手/1年目/19歳]


堅守が持ち味だが、そのスイング力も評価されている


 多くの失敗も糧にしながら、日々成長を続けている。ドラフト6位ルーキー・西巻賢二は、多くの実戦に出場することで鍛錬を重ねると同時に、必要な経験を積み上げている。6月30日の時点でチームトップの60試合に出場。打率.228、50安打、5本塁打、28打点、11犠打、5盗塁に加え、リーグトップの17失策と出場試合が多いからこその数字を残している。

 思わぬ形で初昇格を果たした。6月16日、ウィーラーが左手人さし指を骨折。大きな入れ替えを行った直後だったこともあり、一時的な内野手要員として昇格した。「ビックリしました。(一軍昇格は)一つの目標として自分の中ではあった。自分のやることをしっかりやるだけです」。出場は2試合、いずれも守備だけだったが「歓声がすごかった。一軍はすごい場所だと思いました」と目指すべき場所の雰囲気を存分に味わった。

 思えば、プロのスタートから幸運に恵まれた。藤田の故障に伴い、西巻のキャンプ一軍スタートが急きょ決定。一軍の選手を間近に見て、感じることも多かった。「振りが強いなと思いました。振れないとダメだと感じたのが一番。試合でも、そこは意識してやってきました」と明かした。バッティングは時間がかかると思われていたが、実戦でも結果を残し首脳陣を喜ばせた。167センチと小柄ながら二軍ではすでに5発と、強いスイングが結果につながっている。

 注目の同期にも刺激を受けている。日本ハム・清宮が4月に二軍戦で仙台に来た際には、食事に出かけ野球談議に花を咲かせた。「二軍で見ていても全然違う。彼には彼の持ち味があるし、僕も自分の持っているものを出していければ」。高校時代から評価される俊足好守に、プロで身につけつつある強いスイング。一軍定着は、そう遠くない未来かもしれない。

写真=BBM

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