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2002年:10票/“イズム”継承し現有戦力で原V1


「手作り感があるチーム」(原監督)と言うように、3年間のコーチ経験を生かして就任1年目で日本一に



 前年まで長嶋茂雄監督の下で野手総合コーチとして3シーズン帝王学を学び、満を持して指揮官の座に就いた原辰徳監督が、「(育ててきた選手たちがいる。)補強など必要なかった」と、現有戦力の配置転換、適材適所での起用で、1年目からリーグVばかりではなく、日本一に輝いた。

 原采配の一番のヒットは、先発だった河原純一のクローザー起用で、右腕も28セーブと期待に応えた。

 清原和博高橋由伸仁志敏久など故障者も出たが、例えば清原の代わりに一塁を任された斉藤宜之が五番で快打を連発、高橋由の代わりに三番に入った阿部慎之助がたびたびのサヨナラ打で“サヨナラの慎ちゃん”なるニックネームをつけられるなど、日替わりのヒーローも、この年の特徴だ。

 しかし、やっぱり四番の松井秀喜である。オフにヤンキースへと移籍することになるが、首位打者を中日福留孝介に譲って三冠王こそならなかったものの(本塁打、打点の2冠)、初のシーズン50本塁打で中軸の役割をしっかりと務め上げた。

[2002年ベストオーダー]



[打順]
1. 清水隆行
2. 二岡智宏
3. 高橋由伸
4. 松井秀喜
5. 江藤 智
6. 斉藤宜之
7. 仁志敏久
8. 阿部慎之助
9. 上原浩治
[主な投手陣]
上原浩治
工藤公康
桑田真澄
岡島秀樹
高橋尚成
河原純一

【投票者&コメント】
加藤翔平 (ロッテ) 打線が強力ですごかった。松井さんが50本打ったときが一番じゃないですかね
五十嵐亮太 (ソフトバンク) 日本だと、僕が見た中では巨人になるでしょうけど・・・

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