ここでは、15年ドラフト1位プレーヤーの現能力を、本誌お馴染みの中村和久氏が一刀両断。ドライチで指名されただけあって高い才能を持つ選手ばかり。将来は球界を代表する可能性を秘めている。 【ソフトバンク】松本裕樹投手
秀逸な直球&変化球、頭脳的な投球も天晴 投手一本で行くようだが、能力的には二刀流できる素材だ。もちろん、ピッチャーとしての能力も高い。ストレートに力があり、スライダー、カーブなどの変化球もキレがある。そして精度も高い。何と言っても指先の感覚に素晴らしいモノがある。リリースポイントが一定しているため、コースに投げ分けることができるのが大きな特徴だ。さらに頭脳的なピッチングも持ち味。相手打者を見ながら投球できる洞察力は高校生の域を超えている。
【オリックス】山崎福也投手
気持ちを全面に出す投球は魅力だが… 東京六大学リーグで通算20勝を挙げた実力派左腕。187センチから投げ込む角度あるストレートとタテに大きく割れるカーブが武器で、このほかにもスライダーやフォークを操る。一番の魅力は打者に向かっていく姿勢。気持ちを全面に押し出すピッチングは見るものすべてを魅了するだろう。ただ、その強い気持ちが先立ち、投げ急ぐ傾向がある。「1、2の3」の同じリズムになりがちなので、間を取るなどの工夫を覚える必要がありそうだ。
【日本ハム】有原航平投手
15年No.1投手はまだまだ伸びる逸材 15年ドラフトNo.1プレーヤー。ストレートに力があり、角度もある。スライダー、カットボールなどの変化球の精度も高く、右打者のアウトローに投げ込むコントロールも素晴らしい。本人は「打たせて取るタイプ」と発言しているが、そんなことはない。恵まれた体から150キロ中盤の速球を投げることができるのだから、ストレートで押せる投球ができるはずだ。「出し惜しみするな!」と言いたい。それほど高い能力を秘めている。
【ロッテ】中村奨吾内野手
打撃、守備ともに抜群のセンスを持つ 本職はセカンドだが・・・
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