A.デスパイネ、Y.グラシアル、L.モイネロ。ソフトバンクにとってキューバ人助っ人はいまや、欠かせない存在と言える。後半戦を前に仲間に加わった新戦力も、例外ではないだろう。まだまだ本来の力は出せていないものの、太陽のような明るさとパワーでチームを輝かせてくれるはずだ。 取材・構成=菅原梨恵 通訳=青木レオナルド 写真=高塩隆、佐藤真一 何があっても夢を叶える
7月21日、ソフトバンクはダリエル・アルバレスの獲得を発表した。MLB・オリオールズでもプレーした経験を持つキューバ人は2021年、日本へ。さらなる高みを目指してBCリーグ・茨城で懸命にプレーする姿が目に留まったわけだ。あこがれの舞台で新たな挑戦を始めたアルバレスは、日本球界への熱い思いと、長年の夢を叶えた今を、喜びに満ちた表情で語ってくれた。 ――入団から1カ月がたちましたが、チームには慣れましたか。
アルバレス みんなすごく良くしてくれて、最初からチームにいるような感覚さ。
――そもそもアルバレス選手は、どうして日本で野球をやろうと思ったのですか。
アルバレス 以前から日本でやりたいという夢があったんだ。ここまでは長い道のりだったけど、「その夢が絶対叶う!」「いつか夢のドアは開く!」と信じてやってきた。こうやって夢が叶ったことを、今はうれしく思っているよ。
――どうしてそこまで日本にあこがれを持っていたのでしょう。
アルバレス 選手として、やっぱり高いレベルでやりたいと思っていた。メジャー・リーグを経験して、次は日本だな、と。
――昨年から世界的に新型コロナウイルスが蔓延している中で、日本に来てやるという決断は勇気がいることだったと思います。
アルバレス どんな状況でも日本に行きたかった。何があっても自分の夢を叶えるということが第一だったんだよね。だから、本当にコロナは関係なく、自分が日本に行って結果を出すことしか考えていなかったよ。
――家族と離れるのは寂しくなかったですか。
アルバレス もちろん寂しいけれど、野球をやることが僕の仕事。家族のためにも日本で夢をつかんで、やり遂げないといけないなと。
――日本でのキャリアは、初めからプロ野球というわけではなく、独立リーグ、ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCL)の茨城アストロプラネッツからスタートしました。独立リーグの存在は知っていましたか。
アルバレス 正直、知らなかった。ただ・・・
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