今や、どのチームでも戦力として欠かせない外国人助っ人だが、今季は新型コロナウイルスの影響で来日が遅くなったり、隔離期間のためチーム合流が遅れたり、東京五輪絡みの戦列離脱があるなど、助っ人選手が十分機能せず、戦力ダウンに陥った球団も少なからずあった。そこで今年の外国人の活躍度を振り返ってみた。まず今週は投手編。 データ・文=永山智浩 今季の外国人投手の最多勝はソフトバンクのマルティネス[写真]と阪神のガンケルの9勝。2年連続して2ケタ勝利の投手はいなかった
2年連続で2ケタ勝利なし新入団最多勝はサイスニード
今季一軍で登板した外国人投手は42人。登板の半分以上先発した投手を先発陣、それ以外を救援陣に分類すると、先発陣は18人で救援陣は24人になる。
その中で、最多の9勝をマークしたのは、
日本ハムからソフトバンクに移籍したマルティネスと阪神のガンケルだ。1994年から2019年までは26年連続で外国人の2ケタ勝利投手が存在したが、120試合制だった昨季途切れ、今季も9勝止まりだった。マルティネスは来日が遅れ、初登板は5月1日だったが、チーム随一の安定したピッチングを見せた。規定投球回には2回1/3足りなかったが、防御率1.60の好成績を残しひとり気を吐いた。
ガンケルは開幕カードの3戦目(
ヤクルト戦=神宮)に勝利すると、6月24日の
中日戦(バンテリン)まで6連勝をマークし、チームの進撃を支えた。前述どおり来日が遅れた外国人も多く、開幕から最初の6試合で先発したのはガンケルとヤクルト・
スアレス、
巨人・
サンチェスと、昨年以前からのNPB経験者の3人しかいなかった。
今季の新外国人(来日1年目)の最多勝はヤクルトの
サイスニードの6勝。5月に来日し、2戦目となった18日の阪神戦で初勝利を挙げたが・・・
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