
目標のキャリアハイを更新できなかったが、今季も中継ぎとして楽天のリリーフ陣を支えた
圧巻の投球だった。9月17日の
日本ハム戦(楽天モバイル)。同点の延長10回、4番手でマウンドに上がったのは
鈴木翔天だった。左腕は1回をピシャリと抑えて今季18ホールド目。チームの延長11回サヨナラ勝ちに貢献した。
2023年に自己最多の61試合登板。24年は49試合に登板し、28試合連続無失点の球団新記録をマーク。中継ぎ陣に欠かせない存在だが、オフは苦しみと戦うことになった。昨秋、侍ジャパンに招集され合流した後、左肘に痛みを感じて離脱。約2カ月も地道なリハビリに耐えた後、春季キャンプは二軍スタートとなった。
痛みとの戦いもあったが、さらに苦しんだこともある。投球フォームだ。「どうしても、腕が体から離れる変な癖がついてしまった」。リリースのタイミングで、無意識のうちに腕が体から離れるため、以前のように球に力を入れられない。腕が体に巻き付くような意識を持って投げ込みを続け、ようやく本来のスピードとキレを取り戻した。
同日の日本ハム戦では先頭の
水谷瞬をフォークで左飛。続く代打の
松本剛を147キロ直球で遊ゴロ。最後は
石井一成を149キロ直球で空振り三振に仕留めた。最速は150キロをマーク。疲れがたまる終盤戦に入っても、うなるような剛球は健在だった。
今季は46試合に登板して2勝4敗19ホールド。防御率2.36。目標に掲げた「キャリアハイ」を超える登板数は達成できなかったものの、負傷を乗り越え、今季もリリーフ陣の柱として躍動した。
写真=BBM