満面の笑顔を見せた加藤
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月2日だ。
2003年、
オリックス・ブルウェーブに自由獲得枠で入団した。1年目から43試合に登板、05年以降はリリーフに回り、4年連続60試合以上登板、08年には最多セーブ投手に輝いた
加藤大輔だが、09年以降急失速。11年オフに戦力外通告となり、12球団トライアウトを受け、
楽天入団が決まった。
2012年5月2日は、背番号15を54に変え、再スタートした加藤が移籍後初勝利を挙げた日だ。
西武戦(西武ドーム)、先発・
川井貴志が招いた4回一死二、三塁の場面から登板し、
片岡易之に左犠飛こそ許すも2回2/3を1安打無失点の好投。チームも19安打12得点で3連勝を飾り、加藤には10年4月10日以来、2年ぶりの勝ち星が舞い込んだ。
「悔しさがあって今がある。ようやくイーグルスの一員になれた気がします」と笑顔を輝かせた右腕。同年35試合に登板したが、翌年限りで引退した。
写真=川口洋邦