2年の宗山が初タイトル

東京六大学春季リーグ戦は明大が優勝。閉会式後は歴代首位打者が記念撮影を行った[左から鈴木コーチ、4年生の副将・山田、2年生・宗山、福王コーチ]
東京六大学リーグ戦の第8週は5月29日、慶大が早大2回戦で連勝して全日程を終えた。すでに第7週で明大が6季ぶり41度目の優勝。首位打者には打率.429で明大・
宗山塁(2年・広陵高)が初受賞した。
閉会式でトロフィーを手にした宗山は「名誉なこと。重みを感じました。目標にしていたタイトルなのでうれしい」と笑顔を見せた。
閉会式後、豪華な4ショットが実現した。
明大・
福王昭仁コーチ、同・鈴木文雄コーチ、
山田陸人(4年・桐光学園)、そして宗山による、三元号歴代首位打者そろい踏みである。
副将・山田は昨春のリーグ戦で打率.500でチームメートの1学年上の陶山勇軌(日本製鉄鹿島)とともに初のタイトルを獲得。昨年から母校で指導する元
巨人の内野手・福王コーチは1985年秋(昭和60年)に打率.474、そして2008年から現場に携わる鈴木コーチは1989年秋(平成元年)に打率.419で首位打者。昭和、平成、令和のタイトルホルダーがそろったのだ。壮観な構図である。
指導者2人にとって、後輩の神宮での活躍は自身のことよりもうれしい。親身になって教えてくれた山田と宗山は、先輩からの熱血指導を心から感謝している。明大と言えば、島岡吉郎元監督が提唱した「人間力野球」が令和にもしっかり継承されている。世代を超えた、メイジの深い絆を感じるショットだった。
文=岡本朋祐 写真=矢野寿明