誰もが強い思いを胸に秘めて臨む新しいシーズン。チャレンジャーとしてさらなる高みを目指すプレーヤーにスポットを当てるシリーズ連載が今号からスタート。第1回は、昨季、打撃成績のほとんどの項目でキャリアハイの成績を残した広島の9年目ドライチ。“つかみかけた”感触も定位置も、より確かなものにする決意だ。 取材・構成=相原礼以奈 写真=井沢雄一郎、BBM 104試合の経験が収穫
崖っぷちからチャンスをつかんだ。2018年にドラフト1位で入団。期待されながらも思うような結果を出せず、背水の陣で臨んだ25年。オープン戦では結果を出せず二軍調整となった春先、福地寿樹二軍ヘッド兼打撃・走塁コーチ(現一軍打撃チーフコーチ)の助言を受けて打撃フォーム改造を決断。後がない状況でのこの判断が奏功し、4月に一軍登録されるとコンスタントに安打を重ね、一番・中堅にほぼ定着。5月13日の巨人戦(マツダ広島)では代打で4年ぶりの本塁打。104試合に出場してその打棒で何度もチームを救い、シーズン終了後には「成長できた1年」と実感を込めた。 ――昨季はキャリアハイのシーズン。収穫も多かったことと思います。
中村 まずは試合にたくさん出られたことですね。あれだけ打席数をもらえて、一軍の雰囲気に慣れたり、たくさん一軍のピッチャーの球を見て対戦ができたり。それが昨年は一番大きかったと思います。今まで打てていなかったので、今後も昨年の成績がベースになってくる。その点では、去年打てていなかったピッチャーもいますし、技術的にも足りないところはあった。そういう対策も今年は大事にしたいと思います。
――昨季の打撃を、今後も継続してさらに進化させるイメージでしょうか。
中村 良かったものを、今年も出していかないと。昨年はフォーム変更から始まって、まだ完成していないところがあったので、そこを完成させたいですね。あと、ピッチャーはやっぱりいいので、いろいろなアプローチをかけて、工夫をしながらやっていかないといけない。
――一軍で多くを経験した中で、一番の成長はどんな部分でしょう。
中村 同じ失敗を何打席も繰り返さなかったということはありますね。同じ失敗をしていたら首脳陣の信頼もなくなるし、試合にも出させてもらえなくなる。そこは昨年、一番感じたところです。
――昨季は一番に定着。その経験から、一番打者の役割をどう感じましたか。
中村 大切なのは出塁。後ろにいいバッターがいるので(昨季は主に二番・
ファビアン、三番・
小園海斗)、出塁して、いかにいい形で回せるか。ランナーをかえさなきゃいけない場面もありますが、
メインは塁に出てチームに勢いを持ってくることだと思っています。
――その役割をより果たしていくために必要なことは。
中村 もちろん打つことも大事ですが、昨年はフォアボールが取れなかったので、フォアボールを増やしてもっと塁に出たいとは思います。見極めるということも大事になるし、そういうのが技術になってくるので。
――今季も一番・中堅にはこだわっていくということですね。
中村 昨年は「
秋山翔吾を超えたい」という思いで、ずっと背中を追い掛けていました。秋山さんの一番・中堅のポジションを目指してやっていたので、思いはあります。秋山さんもメラメラしてくると思うので・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン