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野球評論家・若菜嘉晴が斬る

12球団捕手チェック パ・リーグ編

 

巨人・阿部や中日・谷繁など抜きん出た存在がいるセ・リーグに対して、パ・リーグは20歳代に光る存在がいるなど、全体的に「世代交代期」に来ているといえそうだ。
現役時代はセパを股にかけて活躍し、ダイエーコーチ時代には城島健司を名捕手へと育て上げた若菜嘉晴氏に、6球団の司令塔たちを解説してもらおう。
取材・構成=高橋幸司
写真=BBM

一本立ちさせたレオとさせられないハムと鷹

 近年の捕手がどのように大成したかの例をみると、おおまかに2パターンあると思います。

1. 過去に名捕手と呼ばれた監督やコーチの下で育成された例。例えば野村克也さんの下で育った古田敦也(元ヤクルト)、森祇晶さんの下で育った伊東勤(元西武、現ロッテ監督)、大矢明彦さんの下で育った谷繁元信(横浜-現中日)などですね。

2. 素晴らしい投手陣に育てられた例。達川さんも江夏豊さんなど広島黄金期の先輩ピッチャーを受けて信頼を得たでしょうし、城島もダイエー時代、工藤公康武田一浩から教えられた。最近では巨人・阿部慎之助もこの例に当てはまるでしょう。

 現在、12球団全体で見れば、やはり巨人の阿部が打撃面も含めて抜きん出た存在。パは全体的に物足りない印象ですが、その中で一番、評価できるのは・・・

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