Professional Report 2014~元巨人チーフスカウト発・新春特別編~中村和久
年明けとともに、2014年のドラフト戦線が本格的にスタートする。13年のドラフト会議では松井裕樹(桐光学園高)に5球団が競合し、東北楽天が交渉権を手にした。それに匹敵する選手は現れるのか。 本誌連載でおなじみの元巨人チーフスカウトの中村和久氏が「2014ドラフト番付」を元にその動向を占う。 写真=BBM
2014年は前年に比べて人材が豊富である。横綱から前頭10枚目まで28人をリストアップしたが、それ以外にも多くの有望選手が控えている。
その中で横綱に据えたのは
中村奨吾、
有原航平の早大コンビである。この2人がドラフト戦線をリードしていくことになりそうだ。東の正横綱に抜てきした中村は、攻守走のバランスに優れた、アマチュアNO・1野手と呼ぶべき選手である。並び立つ有原は先の東京六大学秋季リーグ戦で最優秀防御率のタイトルを獲得。ただ、最速156キロの豪速球も、シュート回転することがある。ここを修正できればさらに評価は上がるはずだ。

▲投では有原航平[写真左]、打では中村奨吾。この早大コンビが2014年ドラフト戦線の中心にいる
大関の
高木伴(NTT東日本)は、実績不足ながら潜在能力十分の147キロ右腕。フォーム、球質は良いが、ストレート、変化球の精度をワンランク上げる必要がある。侍ジャパンに招集され、プロとともに国際試合を戦った経験を今後に生かしたい。
高校生の2トップ右腕、
安樂智大(済美高)を大関、
高橋光成(前橋育英高)を関脇とした。安樂は・・・
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