早くもプロのスカウトが注目を集める清宮幸太郎の打撃フォームは、元巨人で現役引退後は二軍監督、一軍打撃コーチも歴任した吉村禎章氏の目にどのように映るのだろうか。4月18日の春季東京大会準決勝・関東第一高戦(神宮第二)で放った公式戦初アーチを題材に解説していただいた。 解説=吉村禎章(野球評論家) ヘッドスピードが抜群
プロでも左の長距離砲を 目指せる可能性を秘めている
清宮幸太郎 2015年打撃フォーム センターへ、推定飛距離130メートルもの特大弾を放った本塁打のシーンです。
写真11、12からも分かるように、若干差し込まれ気味ではありますが、高校1年生とは思えないヘッドスピード、パワーでスタンドまで運びました。このヘッドスピードと、それを可能にするパワーが清宮君の大きな特徴の1つと言えるのではないでしょうか。
打撃フォームを、順を追って見ていきましょう。写真4で右足を上げ始める直前まで、バットを大きく揺らす動作に目が行きがちですが、実はこのとき下半身も小刻みに動かしています。(写真1~3)。清宮君なりのタイミングの取り方ですが、これがまず素晴らしいところ。
止まった状態からピッチャーに合わせて動き出すよりも・・・
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