「黄金時代に名捕手あり」は球界の真理だ。チームを陰から支える重要なポジションであることは時代が変わっても変わらない。ただ、年代によって多少傾向が違ってくる。ここでは2リーグ誕生の1950年から振り返ってみたい。 60年はセが大洋(現
DeNA)、パは大毎(現
ロッテ)が優勝した。大洋優勝の象徴ともいえるのが、高校時代からバッテリーを組んできた
秋山登─土井淳。あうんの呼吸で試合を支配した。土井は頭脳派捕手として明大時代から知られ、日本シリーズで大毎が2度にわたってスクイズに失敗したのも土井がいたからこそである。
三原脩監督とは投手が限界と判断した際のサインも決めており、まさにグラウンドの監督だった。
巨人は、森昌彦が正捕手に君臨した。打撃は弱かったが、インサイドワークはピカイチ。ただし・・・
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