投手陣の編成も、143試合のゲームプランも、2年連続沢村賞受賞の大黒柱の働きが絶対条件にある。ここでは右腕の現状をリポートしよう。 ※記録は2月20日時点 取材・文=坂本匠 写真=小山真司 
順調な調整をうかがわせる菅野智之。表情も明るい
すこぶる状態が良い。「この時期としてはプロに入ってから一番」と菅野智之自身も手応えを語り、表情も明るい。2月15日、キャンプの舞台を宮崎から沖縄に移して初めて行ったブルペン投球も、ボールの威力、変化球のキレ、コントロールともに圧巻の一言。最後の1球をピシャリと投げ込むと、解放されていた観覧席のファンから、舞台後の演者に対して送られるような大きな拍手が。確かに、菅野のピッチングはたとえブルペンであったとしても、芸術を感じさせる。
3年連続沢村賞と、20勝、そして優勝をターゲットに据える19年の戦いは、昨オフ、11月初めに受けた扁桃の手術から始まった。長年苦しめられていた持病の悩みを解決することで、シーズンを通してより良い状態を保ち、さらなる高みを目指すための決断だった。術後は・・・
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