開幕カードでは例年になく濃密な攻防が繰り広げられた。この3連戦から前半戦を読み解くカギを拾っていこう。 写真=前島進 Cの焦点 バッテリーの配球術

丸のほか、三番・坂本勇も3打席目まで抑え込み、8回7安打無失点。大瀬良はエースとして、巨人の新打線に勢いをつけさせないという役割をしっかりと果たした
打たせてはいけない相手は、分かり切っていた。
いきなり、優勝争いの最大の強敵と目される巨人との開幕戦。今季の空気が形作られる一戦ともいえ、どう考えても143分の1ではない。
その相手とは、もちろん三番の
丸佳浩だ。
広島にも、巨人にも、「去年との違い」を象徴する存在。丸が打ち、巨人が勝つようなら「今年は去年までと違う」というムードが、敵にも味方にも生じる。ここは全力で抑えにかかるしかない。
そして結果、4打席4三振となったのはご存じのとおり。各打席の勝負球を見ると、広島の開幕投手となった
大瀬良大地がいかに丸との対戦に力を尽くしていたかが見えてくる。
第1打席。カウント1-2から勝負球に選んだ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン