ヤクルト、広島、楽天の新監督が発表され、各チームのスタッフの顔ぶれも続々と固まってきた。ドラフトを経て、今後はFA選手の争奪戦やトレード、新外国人の獲得へと局面が移っていくが、だんだんと各球団が描く、2020年の陣容の青写真が見えてきた。それぞれのチームの新機軸は？そして戦力アップを果たしそうなのはどのチームか？12球団のプランを読み解いていく。
※状況は11月2日現在。2020年戦力見込みは編集部による


　来季は投手陣の層がグッと厚くなりそうだ。特に計算できるのが有原1人だけだった先発陣はコマが増え、強さを増すはず。今季終了後に最初の“補強”となったのがマルティネスの残留。今季は開幕前に右前腕を痛めて離脱。回復が遅れ、シーズンを棒に振ったが、完全体ならば先発の柱の1人になれる実力と実績は十分にある。1年間のブランクはあるが、言い換えればフレッシュな状態で来季に臨める。大きな戦力になるのは違いない。交流戦で大ケガを負った上沢直之の完全復活も期待される。有原とともに3本柱が元に戻れば強固な先発陣が出来上がる。

　ドラフトによる新戦力も投手力アップに特化した陣容だ。1位指名は即戦力左腕のJFE西日本・河野竜生。1年目から先発ローテ入りが期待される21歳だ。同様に・・・