「4度目のトリプルスリーはならなかった」と語られることの多い山田哲人だが、自身4度の30本塁打&30盗塁は見事なもの。ここでは昨季から継続して日本新記録となった「38連続盗塁成功」の内幕に迫る。 
1個目@神宮
走塁への高い意識
山田哲人が「足」で大記録を打ち立てた。8月30日の
中日戦(ナゴヤドーム)で今季32個目の盗塁に成功。
広瀬叔功(南海)が記録した同一シーズンの連続成功記録「31」を超え、プロ野球新記録を樹立した。同時に自身が保持するシーズンをまたいでの連続成功記録を「37」に伸ばしている。
だがこの連続記録には突如、終幕が訪れる。9月14日の
DeNA戦(横浜)、初回二死一塁の場面で二盗を試みたが、捕手・
伊藤光がストライク送球を見せ、二塁手・ソトがタッチするとアウトの判定。
ヤクルト・
小川淳司監督がリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。これに山田哲は珍しく怒りをあらわにする。「足が(タッチより先に)入って、確実にセーフだと思ったし、ソトもセーフと言っていた」。この瞬間に史上初の「成功率100%での盗塁王」が霧散。結局、3回連続盗塁失敗と記録継続中の勢いは消え失せ、自身4度目の盗塁王獲得もならなかった。
とはいえ、残した記録は立派なものだ。その詳細を見ていきたい。今季はセの本拠地6球場に加え、札幌ドーム、そして地方球場の長野、岐阜と、計9球場で走りまくった。投球数別で見ると・・・
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