特集第3章は現在の指揮官たちの采配がテーマ。タイプ、構想の実現力をチェックするとともに、来季、さらにその先を占っていこう。 ※記録、情報は10月11日現在。総合力は5点満点 
[2016-]
采配に柔軟性を欠き評価が分かれる
総合力=4 監督タイプ=データ重視型 2000安打を達成した現役時代と変わらず、データに裏付けられた選手起用や戦略を重視する。記者にラインアップを質問されると、こまかな数字を引き合いに出してロジカルな口調で答える姿勢にも、それが表れている。しかし、「マシンガン継投」など奇抜な采配と同様に、データ重視はハマることもあれば、裏目に出ることもある。申告敬遠の「多用」はその典型。数字では次打者での勝負が確率が高いかもしれないが、走者が増えることで投手に余計な重圧がかかり、思うような結果が得られないこともある。数字では計ることはできない、選手の心理が加味されていないからだ。
メジャーの監督に見られるように、事前のプランに沿って采配をするのも特徴だ。先発投手は球数やイニングで交代させ、負担が掛かっているように見えるリリーフ陣も、連投に上限を設けるなど徹底的に管理している。半面、試合展開を見ながらフレキシブルに対応するのは苦手で・・・
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