中日と巨人のエースが強い輝きを放ったシーズン。沢村賞のタイトルは大野雄大が獲得したが、リーグMVPは菅野智之が手に入れた。甲乙つけがたい成績を残した両エースだが、本当にすごい投球をしていたのは……。 
中日・大野雄大
大差あり僅差あり
登板数はともに20試合。チームの6分の1の試合数で、シーズンを通して先発ローテーションを守った証しだろう。勝利数に関しては菅野智之が14勝で大野雄大の11勝を上回るが、さらにその評価を高めているのが開幕13連勝だ。20年は120試合の短期決戦でスタートダッシュがより重要視されただけに、菅野の好スタートが巨人の独走、そしてVにつながったのは明らか。大野は菅野とは対照的にスタートで出遅れた。開幕から6試合白星がなく、初勝利が7月31日ではあまりに遅く、そのとき菅野はすでに5勝をマークしていた。大野は開幕から6試合で3敗を喫しており、すでに菅野のシーズン2敗をオーバーしている。勝敗と勝率だけで言えば、菅野のほうが圧倒的に大野を上回っていると言えるだろう。
だが、大野は・・・
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