野球の9つのポジションには特徴があり、グラブに求められる要求もそれぞれ異なる。現在、プロ野球の一線で活躍する選手たちはどんなグラブでプレーしているのか。巧者のグラブをここに紹介しよう。 取材・構成=鶴田成秀 写真=佐藤真一 
独特の人さし指の「指当て」は捕球時の痛み防止のため。捕球を大事にしているからこそだ
Manufacturer SSK 特徴らしい特徴はありません! そう言い切れるのは、あまり人のグラブを知らないから。周りと違うからこそ“ならでは”の特徴と言えると思うんです。それに、自分のグラブの特徴をぱっと言えないのは、たぶん「使いやすさ」を求めているからだとも思うんです。グラブをカスタマイズする目的はプレーのため。プレーのことを考えているから、グラブをうまく表現できないのかもしれません。
なのでプレーで考えます。守備で大事にしているのがゴロ捕球とボールの握り替えの正確さ。それを両立できるよう小指、薬指の根本付近の浅い所にポケットを作っています。
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ダブル綴じも下のレースを抜いているのは、土手部の柔らかさを求めているため
とはいっても、試合では不規則な打球やバウンドが飛んでくることもあり、土手で捕球することだってある。そのため、土手の革には柔らかさを求めているんです。土手のレースはダブル綴じですが、下のレースを1本抜いているのは、そのため。レースを2本通してしまうと・・・
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