下馬評が高いのは連覇に挑む阪神。大きな戦力補強をしなかったのは、その必要がないからだろう。阿部慎之助新監督が誕生した巨人、2年連続最下位からの脱出を図る中日にも注目だ。 【パ・リーグ編】はこちら 
昨年は阪神が岡田彰布監督の下に結束して優勝。全5球団に勝ち越して力の差を見せつけた
抜きん出ている阪神 転落はあり得ない!?
【2024年予想順位分布図】 解説者12人中8人が1位と、阪神が優勝するという声が圧倒的だ。最低でも3位とBクラスの予想がないのは阪神のみ。優勝から下位に転落の可能性は低く、ほとんど戦力補強をしないながらも、これほどの高評価は珍しい。それだけ戦力が充実し、他球団に比べても差があるという判断なのだろう。
阪神を追う一番手としては巨人の予想が多い。優勝予想も2人。12人中10人がAクラスに挙げており、5位以下もない。2年連続の4位から浮上すべく、阪神とは逆に積極的に補強。阿部慎之助新監督の采配は未知数ではあるものの、大きな期待感が高まっている。昨年2位の
広島は
西川龍馬(
オリックス)、3位の
DeNAは
今永昇太(カブス)、T.
バウアー(メキシコ/レッドデビルス)が抜けた穴が大きく、苦戦するという声が集まる。ちなみに1位から6位まですべての予想順位があるのはDeNAのみだが、うち8人が5位以下という順位になっている。
昨年最下位を争った
ヤクルトと中日はその影響もあってか、優勝予想はなし。それでも“中田効果”が期待される中日には2位と3位予想にそれぞれ2人。阿部巨人とともに注目が集まっている。
荒木大輔「戦力充実のTとG 先発陣不安のSとDB」
戦力的に阪神が連覇でしょう。オープン戦では9連敗を喫するなど不安はありますが、投手陣を中心にしっかり守れますし、攻撃面においては、打てなくても進塁打や小技を絡めて得点できるチームであるのは大きいです。長いシーズンを戦うにはワンヒットで1点を取る野球が大事ですから。昨季4位の巨人は
門脇誠ら若い選手が台頭してかなり戦力アップしていると感じます。リリーフ陣が強力になり、ルーキーもよさそう。捕手出身で日本一を知る阿部慎之助監督が、どんな野球をするか楽しみです。
広島は今年も
新井貴浩監督の全員野球で勝負。西川龍馬の穴は
小園海斗や
田村俊介といった若い選手や新外国人の競争で埋めていくでしょう。中日は課題の得点力がカギ。ヤクルトとDeNAは攻撃陣の問題はなさそうですが、先発陣に不安があり厳しいかなという印象です。
【予想順位】 1位 阪神
2位 巨人
3位 広島
4位 中日
5位 ヤクルト
6位 DeNA
PROFILE 荒木大輔/あらき・だいすけ●1983~95年ヤクルト、96年横浜。87年に10勝。引退後は
西武、ヤクルト、
日本ハムで投手コーチや二軍監督などを歴任。
伊原春樹「投手陣豊富にそろうTとGが2強を形成」
球団初の連覇を狙う阪神と2年連続Bクラスからの逆襲を誓う巨人が2強を形成してペナントを引っ張っていくでしょう。阪神はやはり投手陣が盤石。先発、リリーフが質量ともに豊富なので、安定した戦いができるのは間違いありません。カギを握るのは・・・
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