各チームの戦力に大きな影響を及ぼす新助っ人たち。果たして今季から加入する新外国人投手の実力はいかほどか。昨季のMLBデータをもとに11選手をピックアップし、データ分析のスペシャリストがその期待値を探っていく。 解説=森本崚太 写真=BBM ※情報はすべて2月13日時点。 ボールの変化量の図は、重力の影響のみを受けてボールが到達した地点を原点とし、回転の影響を受けてどれくらいボールが曲がったかを投手方向から見て示したもの。●が2025年MLBでの各投手のボール、〇が2025年のMLB投手全体の平均。投球割合は小数点以下を四捨五入。2025年成績の[メ]はメジャー、[マ]はマイナー、[台]は台湾 【前編】はこちら DeNA・A.コックス 「イニングイーター」として期待
多彩な変化球を駆使する「イニングイーター」としての期待が持てる投手です。
シュート成分の少ないフォーシームの平均149キロは左の先発としては十分な速さ。左打者に対してはスライダー、右打者に対してはスプリットを決め球にしっかり空振りがとれます。フォークは日本人投手だけでなくMLB全体でこの数年、増えてきている球種です。「逆輸入」と言うべき投手がNPBでどんな活躍を見せることができるのか、注目の1人になります。
コックスのボールの変化量 
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[4]フォーシーム 平均149km/h、毎分2127回転、割合36%
[Sl]スライダー 平均139km/h、毎分2351回転、割合33%
[Cu]カーブ 平均129km/h、毎分2489回転、割合18%
[Sp]スプリット 平均132km/h、毎分645回転、割合10%
[Ct]カットボール 平均147km/h、毎分2318回転、割合4%
[2]ツーシーム 平均149km/h、毎分2118回転、割合0%
2025[メ]13試合0勝0敗0S2H、防御率8.86 通算[メ]37試合0勝2敗1S7H、防御率6.16 阪神・モレッタ 一芸に秀でたリリーバー

ダウリ・モレッタ[前所属パイレーツ/投手/30歳/188cm102kg/右右/年俸1億5600万円]
日本ハムの
ラオと同様に一芸に秀でたリリーバーです。武器はスライダー。ジャイロ回転気味で、横滑りではなくシュート気味に縦に落ちるボールです。2023年にはMLBで55試合に登板していますが、高めの真っすぐと低めのスライダーのコンビネーションが威力を発揮していました。先発は十分足りているので得意なボールに特化した中継ぎを求めていたのでしょう。球団の優秀な助っ人リリーバーの系譜に名を連ねる可能性があります。
モレッタのボールの変化量 
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[Sl]スライダー 平均134km/h、毎分1990回転、割合56%
[4]フォーシーム 平均152km/h、毎分2314回転、割合42%
[CH]チェンジアップ 平均138km/h、毎分1799回転、割合1%
2025[メ]18試合1勝1敗0S2H、防御率3.24 通算[メ]112試合6勝5敗2S8H、防御率4.17 楽天・ウレーニャ パワー型のゴロ量産投手
高速のフォーシームとツーシームを動かしてゴロを量産する先発投手です。丁寧に揺さぶるというより、力強くも沈むボールをアバウトにゾーンへ投げ込んでいきます。2025年は5球団を渡り歩くなど思うような成績を残せませんでしたが、24年以前は落差の大きなツーシームが威力を発揮して高いゴロ割合を誇っていました。スライダーの曲がりは大きくないので、やはりツーシームの曲がりと落差を取り戻すことで効果的になるはず。
ウレーニャのボールの変化量 
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[4]フォーシーム 平均155km/h、毎分2179回転、割合36%
[Sl]スライダー 平均141km/h、毎分2227回転、割合26%
[CH]チェンジアップ 平均143km/h、毎分1856回転、割合25%
[2]ツーシーム 平均155km/h、毎分2122回転、割合11%
[Sp]スプリット 平均137km/h、毎分1320回転、割合3%
2025[メ]19試合0勝1敗1S0H、防御率4.58 通算[メ]251試合44勝78敗6S3H、防御率4.75 ロッテ・カスティーヨ “左キラー”にとどまらぬ存在
ツーシームで内角を突くことができるので、スピードがあってよく曲がり、よく沈むスライダーは左打者にとってかなり遠く見えるはずです。球種割合からも“左キラー″のようなイメージですが、スライダーは右打者の内角低めに食い込ませてしっかり空振りを取ることができています。チェンジアップの割合を増やして幅を出すことができれば右打者もしっかり抑えることができ、セットアッパーとして1イニングを任せられるでしょう。
カスティーヨのボールの変化量 
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[Sl]スライダー 平均135km/h、毎分2486回転、割合44%
[2]ツーシーム 平均150km/h、毎分2013回転、割合39%
[4]フォーシーム 平均150km/h、毎分2082回転、割合15%
[CH]チェンジアップ 平均140km/h、毎分1953回転、割合3%
2025[メ]29試合2勝2敗0S3H、防御率3.94 通算[メ]69試合5勝5敗0S15H、防御率4.11 ロッテ・ロング 多彩な変化球で手札多い先発左腕

サム・ロング[前所属ロイヤルズ/投手/31歳/185cm83kg/左左]
DeNAのコックスと同様にスプリットを持ち球にしており、スライダーとともにしっかりと落ちて決め球になります。縦のカーブも回転数が多いので、NPB球では急激な落差になるかもしれません。左打者にはツーシームでインコースを突き、ベース板の幅を使った投球もできます。決して派手な球速を備えているわけではありませんが、多彩な変化球を持っており手札が非常に多く、組み立て次第では左の先発左腕として面白い存在になるはずです。
ロングのボールの変化量 
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[4]フォーシーム 平均150km/h、毎分2312回転、割合35%
[Sl]スライダー 平均137km/h、毎分2265回転、割合25%
[Cu]カーブ 平均124km/h、毎分2600回転、割合19%
[2]ツーシーム 平均149km/h、毎分2200回転、割合11%
[Sp]スプリット 平均139km/h、毎分1587回転、割合9%
[Sw]スイーパー 平均133km/h、毎分2608回転、割合0%
2025[メ]39試合2勝3敗0S1H、防御率5.36 通算[メ]162試合8勝11敗4S13H、防御率4.65 楽天・コントレラス 大化けの可能性を秘めた逸材
高速のフォーシームとツーシーム、鋭いスライダーと、引き出しは多くありませんが一つひとつのボールの強度が高いです。フォーシームはばらつきがあるものの被打率は.174と打たれておらず、はまったボールの威力はかなりのものがあります。まだ若く、NPBで投球スタイルを確立すれば大化けの可能性を秘めているでしょう。チームとしては先発の意向のようですが、リリーフ適性は抜群で抑え候補にもなり得るのではと思います。
コントレラスのボールの変化量 
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[4]フォーシーム 平均153km/h、毎分2359回転、割合42%
[Sl]スライダー 平均136km/h、毎分2480回転、割合18%
[Cu]カーブ 平均127km/h、毎分2621回転、割合17%
[2]ツーシーム 平均154km/h、毎分2227回転、割合11%
[CH]チェンジアップ 平均142km/h、毎分2078回転、割合11%
2025[メ]5試合0勝0敗0S0H、防御率5.68 通算[メ]95試合10勝16敗3S1H、防御率4.77