歴代525本塁打を放った希代のスラッガー、清原和博が“堕ちた”のはなぜなのか。さまざまな立場の方々の証言で探っていく企画。今回は清原が西武入団時に、野手のチームリーダーとして活躍していた石毛宏典氏に話を聞いた。 第1回 伊原春樹の証言『もう1度、野球道に全力を』 虚勢を張らず素直な気持ちで再出発を
ダルビッシュ有(レンジャーズ)が、この間いいことを言ってくれた。メジャーのように清原にセカンドチャンスを与えてもいいのでは、って。ダリル・ストロベリー(
ヤンキースほか)もそうでしょ。コカインに手を出して解雇されて、その後、独立リーグに行ったり、すったもんだがあったけど、メジャーに帰ってきて、また結果を出した。まあ、その後、またつかまって引退したけど、いまでもメジャーの始球式をやったりする。罪は罪だけど、更生した人間にはセカンドチャンスを与える文化がアメリカにはあるよね。
甘いかもしれんけど、この後、清原がしっかり罪を償い、更生し、社会復帰したとき、そこに野球のグラウンドがあればいいと思う。プロかアマチュアか分からないけど、本人が野球に携わりたいなら、そういう場を与えてほしいし、俺がもしどこかのチームの監督とか、そういう立場にいたら「おい、キヨ、手伝えよ」って声を掛けたい。「お前のバッティングを教えてやってくれ」って。アイツのほうが嫌がるかもしれんけどね(笑)。もし、そこでまた薬をやったら、いま安倍(晋三)首相が言われている大臣の任命責任みたいに「石毛は薬を使うのが分かっていて雇った。アイツが悪い」とか責められるかもしれんけど、そんなのやってみなきゃ分からんよ。
今回、覚せい剤を現役からやっていたという話があるみたいだけど、俺はやってないと信じたい。一緒にやっていた西武時代は絶対やってないと思うよ。当時、
東尾修さんを殴った近鉄のデービスとか、何かやってる雰囲気があった選手はいたけど(大麻所持で逮捕)、清原にはなかったしね。俺もテレビで見ているだけだけど、
オリックスにいた
野村貴仁がグジグジ言ってるんでしょ。それだって本当のことをしゃべってるかどうか分からんしね。でもさ、何をしているのか分からんけど、アイツの部屋は汚かったな(笑)
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