NPB歴代最多の402セーブを誇る希代の守護神も、昨季は一、二軍を通じて登板なしに終わった。オフには去就が注目されたが、現役続行を選択。選手生命を懸けたシーズンを前に、胸に秘めた強い決意を聞いた。 取材・構成=吉見淳司、写真=早浪章弘 新フォームと新球種で臨むシーズン
――キャンプの手応えはいかがでしょうか。
岩瀬 そうですね。思っていたよりも順調にできたと思います。
――2月18日に行われたシート打撃では、打者8人に対して4安打1四球という内容でした。
岩瀬 結構飛ばしてやってきたので、疲れがどっと出た時期でもありました。ちょうど(疲労の)ピークだったかなという感じですね。
――それも想定のうちだった。
岩瀬 想定はしていたんですけど、思っていた以上に疲れていましたね(苦笑)。こんなに飛ばすのはここ数年なかったですから。
――それでもキャンプの練習中には笑顔も見られました。
岩瀬 やっぱり去年1年間投げられなかったということが、どれだけつらかったかということだと思います。投げられないと野球はできない。そういった意味では、野球をできる、投げられる幸せを感じていますね。ある意味、新鮮な気持ちでできていると思います。
――2月1日のブルペン投球では一番乗りをしました。それも気合いの表れだったのでしょうか?
岩瀬 いや、たまたまです。順番で最初に入ることになっただけで。僕は着替えずにブルペンに入ったので最初になりましたが、着替えていたらたぶん4、5番目になっていたはずですよ。
――初日からブルペンに入ることは決めていた。
岩瀬 それができなければ、「上(一軍)のキャンプでやらせてくれ」とは言えませんからね・・・
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