開幕から1カ月を過ぎ、各球団30試合前後を消化。セは大混戦、パは開幕前の予想を大きく覆す結果となっている。今回は序盤戦12球団の現時点を本誌担当記者が採点してみよう。 ※成績は5月7日時点 ●セ・リーグ編 広島・巨人・DeNA・阪神・ヤクルト・中日 ●パ・リーグ編 日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・西武・楽天・オリックス 
驚異の勝負強さを誇る新井。40歳の今季も打線には欠かせない
主力の故障をカバーし快走
昨季の沢村賞投手・ジョンソンが1試合で離脱し、クローザーの
中崎翔太も4月中旬に登録抹消。決して順風満帆とは言えないチーム状態を、個々の選手がカバーした。先発では新人の加藤拓也、
床田寛樹が初勝利を挙げ、若手の
岡田明丈、
大瀬良大地、
九里亜蓮らがローテーションを死守。救援では
中田廉、
薮田和樹がフル回転の活躍を見せ、抑えに抜てきされた
今村猛がしっかりと仕事をこなした。
やや不安定な投手陣を強力に援護したのが12球団でも屈指の破壊力を誇る打線だ。
田中広輔、
菊池涼介、
丸佳浩は昨季と同様に開幕からほぼ不動のトリオを形成し、5年目の
鈴木誠也は四番抜てきに応える活躍。勝負強さが光る
新井貴浩、長距離砲の
エルドレッド、定位置奪取へ燃えている
安部友裕と充実の布陣を築いている。捕手の
石原慶幸、
會澤翼もここ一番でランナーをかえし、上位でも下位でも得点を奪える打線は、ビハインドが何点あってもはね返すことのできる力がある。相手が一つでもミスを犯せば一気呵成にたたみかける高い集中力もあり、昨季の優勝を経験した選手が勝ち筋をつかんだ印象だ。
主力に故障者が出る中でも、好調な打線に支えられて首位争いをできているのは好材料。日替わり状態の続く先発6番手も、ジョンソンが復帰すれば解決でき、大きな死角はなくなるだろう。
37年ぶりのリーグ連覇へ、最大の焦点となりそうなのが・・・
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