開幕から1カ月を過ぎ、各球団30試合前後を消化。セは大混戦、パは開幕前の予想を大きく覆す結果となっている。今回は序盤戦12球団の現時点を本誌担当記者が採点してみよう。 ※成績は5月7日時点 ●セ・リーグ編 広島・巨人・DeNA・阪神・ヤクルト・中日 ●パ・リーグ編 日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・西武・楽天・オリックス 
山田の復調が巻き返しへのカギとなりそう
中軸の復調が浮上のカギ
打者の援護を投手が守り切れないのが、昨季5位に低迷した要因だったが、同じ低迷でも今季は様相が違う。打線の二枚看板である三番・
山田哲人、四番・
バレンティンのバットから、なかなか快音が聞かれないのだ。5月7日現在で山田の打率は.221、バレンティンの本塁打は3本。復調傾向にあるものの、破壊力ある打線はなかなか機能していない。
さらに故障者続出で強力打線を組めないもどかしさもある。春季キャンプ中に
川端慎吾が椎間板ヘルニアでリタイアし、3月下旬から二軍公式戦に復帰したものの、またも状態が悪化。復帰のメドは立っていない。中軸として完全復活が期待された
畠山和洋も左ヒザ裏を負傷して長期離脱を余儀なくされた。
逆に不安視されていた投手陣は奮闘を見せている。開幕投手を務めた
石川雅規は防御率5点台と不振だが、
小川泰弘、ブキャナン、
山中浩史はいずれも防御率2点台。特に山中はこの投球内容で未勝利(0勝3敗)は気の毒と言うしかない。
とはいえ、先発陣はいまだに固定できずにいる。開幕ローテ入りしたベテラン右腕・
館山昌平はいきなり大量失点で二軍降格。5月5日の
DeNA戦[横浜]では二軍調整を続けていた
由規が今季初先発を果たしたものの、4回途中3失点で降板と結果を残すことができなかった。
数少ない光明と言えるのは・・・
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