開幕から1カ月を過ぎ、各球団30試合前後を消化。セは大混戦、パは開幕前の予想を大きく覆す結果となっている。今回は序盤戦12球団の現時点を本誌担当記者が採点してみよう。 ※成績は5月7日時点 ●パ・リーグ編 日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・西武・楽天・オリックス ●セ・リーグ編 広島・巨人・DeNA・阪神・ヤクルト・中日 
金子[中央]を筆頭に先発陣が安定した投球を見せている
投手陣が安定も攻守に課題
先発投手の防御率は12球団トップの2.78を記録。中でもエース・
金子千尋が開幕から無傷の5勝を挙げて防御率1.60と、安定感抜群の投球を見せている。
西勇輝、
ディクソン、
松葉貴大らの先発陣が、29試合のうち20試合でクオリティースタートを記録し、3年ぶりの貯金生活と、先発陣の奮起で開幕3連敗から見事に息を吹き返した。
7回を
吉田一将、8回を新人右腕の
黒木優太、9回は
平野佳寿と、勝ち継投の確立も大きい。チーム勝利数17のうち、先発投手が13勝を挙げるなど、救援陣がしっかりとリードを守り、“先行逃げ切り”の理想のゲーム運びができている。
打線は
T-岡田、
小谷野栄一、
中島宏之の主軸のバットが好調で、
宮崎祐樹、
武田健吾らの日替わりヒーローも誕生。下位打線に座る駿太も好機を作り、打線を活気づけた。
とはいえ、5月に入ると打線が湿りがち。5月の6試合で52安打も得点は15。残塁は48を数え、決定打を欠く状況だ。今季の犠打数は37を記録し、堅実な攻撃を展開している一方で、キャンプから取り組んだ盗塁やエンドランを駆使した果敢な攻撃が見られない。
ロメロが故障でスタメンを外れて以降、1試合平均得点は半減の2.6得点に。一発を秘めるロメロ、そして
吉田正尚も離脱しているだけに“小技”で揺さぶり、多彩な攻撃を仕掛けたい。
最大の課題は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン