新たな年に向けて、すでに動き出している若き力にスポットを当てた新連載がスタート。まずは2019年の日本一チームで中継ぎとして躍動した右腕から。手にした自信を胸に、挑戦の日々が始まっている。 取材・構成=菅原梨恵 写真=田中慎一郎(インタビュー)、BBM 貴重な経験の数々
2015年秋のドラフトで3球団競合の末、ソフトバンクに入団した高橋純平。しかし、周囲からの期待とは裏腹に結果を残せず、気がつけば入団4年目を迎えていた。それでも、寒さに耐えたつぼみが春になると花を咲かせるように、苦しい時期を乗り越えて、今季、一軍で輝きを放った。 ――今季は一軍で45試合に登板しました。振り返ってみていかがですか。
高橋純 一軍で長くできたのが初めてだったので、やっとプロ1年目という感覚です。今年は本当にルーキーのときのように、力いっぱい、元気を出していこうと決めて一軍ではプレーしていたので、そういう面でもたくさん勉強になったなと思います。
――1年間、中継ぎとしての起用でした。中継ぎでいくというのは、いつごろから決まっていたのですか。
高橋純 昨オフにプエルトリコに行ったとき(ウインター・リーグに参加)は先発をやらせてもらったんですけど、行く前のフェ
ニックス・リーグでは中だったり一番最後のところで多く投げていました。実際、丸1年中継ぎでというのは初めてでしたが、少しずつやってはいたので特に困ることもありませんでした。
――先発へのこだわりもあったと思うのですが。
高橋純 どのポジションでも一軍で野球をやることに意味があると思っていたので。とりあえず、僕はまだ長いイニングをしっかり抑え切ることが難しく、ならば短いイニングで、一軍で通用するところでやっていこうという気持ちでやっていました。
―― 一軍でやれる手応えを感じたのは。
高橋純 今年初めて一軍に上がった5月1日の
楽天戦(ヤフオクドーム)で3イニングを投げたんですが・・・
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