
ロッテ、社会人で平野氏と一緒になった礒[写真はロッテ時代]
ティーバッティングの工夫
前回は社会人・住友金属鹿島のコーチをしていたときの話の途中でしたね(2003~05年)。
チームの中で、プロを目指す選手はあまりいなかったし、レベルは確かにプロのほうがずっと高かった。ただ、だからと言って、元プロだからとふんぞり返っていては相手がついてきません。そんなにコーチが多いわけでもないんで、もちろんノックはしたし、バッティングでは自分でバッピー(打撃投手)もやった。ほんと何でもしましたよ。
選手が食いついてくれたのがティーバッティングです。前も言いましたが、今ほどプロのトレーニング方法がアマチュアに知られていた時代ではありません。当時の彼らは、置きティーか斜め前からひょいと投げるオーソドックスなパターンくらいしかやってなかったようです。そこに僕が来て、バットを逆手で持たせたり、真横からとかいろいろな方向から投げながらやらせたら、面白いと思ったのか、目を輝かせながら食いついてきました。
実際、ティーバッティングで気をつけなきゃいけないのは、トスが斜め前からだけにならないことです。投げた後で避けるにしても、真っ正面からはそうそう投げられないじゃないですか。そうすると、バッターがネットに向かって真っすぐ構えていた場合、打球方向としては引っ張り系になりますよね。特に慣れてないと、投げている人にぶつけちゃいけないという意識もあって、バットがアウトサイドからになりやすいんですよ。
もともと、きちんとインサイドアウトのスイングができている選手なら別に問題はないのでしょうが、住金鹿島の連中は・・・
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