
阪神のレジェンドエース、村山
ダンプの神の手?
われながら脱線しまくっている「ダンプ流リード術」ですが、
前回話したバットのことを、もう少ししてみましょうか。
キャッチャーって、とにかくいろいろなことを考えなきゃいけない。試合の流れ、打者の様子、投手の様子、球場、天気、ボール、審判のクセ、ルール……ええと、あと何があったかな。とにかく、何でもかんでもすべてです。それこそ起きているときは、ずっと頭が回りっぱなしで、もしかしたら寝てるときも回っているのかもしれん(笑)。だから僕は79歳の今になっても、朝になってパッとひらめくことがあるんですよ。すごくいい考えをね。
バットもキャッチャーがしっかり観察してほしいものの1つです。この間は打席でチラリと見て、さらに打ったあと、置いていったバットを拾い、相手に渡すときに感触や重さを確かめるという話をしましたが、味方のバットを触らせてもらい、たたくこともよくやってました。本当は相手のバットでやりたいんですが、昔は怖い人も多かったですからね。張本(
張本勲)さん(
巨人ほか)のバットにそんなことしていたら、頭をたたかれそうですし(笑)。
バットのたたき方のコツもあってゲンコツとかではなく、左手で太い部分を握ったら、右手の小指の下、肉球みたいになっている場所でバットの芯の部分をたたきます。このとき、「コンコン」とか「キーン」という音がしたらバットの弾きがよく、よく飛んでいき、コンコンよりキーンのほうがよりよく飛びます。逆に「ボーン、ボーン」と濁った音がしたら弾き具合は悪いほうになります。
なぜ・・・
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