シーズン最終戦、第4打席にその瞬間は訪れた。初球の直球を振り抜くと、打球はライトスタンドへ。日本選手最多の56号本塁打となり、神宮が大歓声に包まれた。18年ぶりの三冠王達成とともに球史に名を刻む一発となった。 写真=榎本郁也 2022.10.3@神宮球場 
10月3日のDeNA戦[神宮]の7回、シーズン歴代2位となる56本目の本塁打を入江大生から放ちガッツポーズを見せた村上[写真=榎本郁也]
満員の神宮球場で王超えの56号
ファンが、そして
村上宗隆自身も待ちに待った一発が、最終戦の最終打席に飛び出した。
神宮球場で行われた10月3日の
ヤクルト対DeNA戦。村上は3回に左前適時打を放ち三冠王を確実にすると、7回には56号ソロ。シーズン最終打席で日本選手最多本塁打を更新した。
重圧を乗り越え笑顔がはじけた。今季は驚異的なスピードで本塁打を積み重ね、9月13日の
巨人戦(神宮)で55号に到達。この時点でまだ15試合を残しており、
バレンティン(ヤクルト)が持つ歴代1位の60号超えも期待されていた。しかし、「なかなか思うように自分の打撃ができず、切り替えもできていなかった」と語ったように、リーグ優勝、記録へのプレッシャーに苦しむ日々が続く。
56号どころか、安打もなかなか出ず・・・
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