今季、MLBデビューを飾った28歳が、ドラフトで指名された日本ハムへの入団、日本でのプレーを決断し、会見を行った。 写真=長岡洋幸 
入団会見で新庄監督[左]とともに「ビッグボスポーズ」を決める加藤
日本ハムからドラフト3位で指名された
加藤豪将が11月4日、都内で
新庄剛志監督とともに入団会見を行い、背番号「3」のユニフォーム姿を披露した。
アメリカ・カリフォルニア州出身の加藤は2013年のドラフトでヤンキースから全体66番目の2巡目指名を受けて入団。今季、ドラフトから10年目にしてブルージェイズでメジャー初昇格を果たしたが、「達成感はなかった。どのカテゴリーでも、自分を高めることが野球を続けている意味。日本人である自分が、日本の野球を学ぶことで、どこまで高めることができるか楽しみになった」と入団を決めた理由を語った。
日本ハムからドラフト指名されたことについて、「びっくりしたし、今ここにいることが夢のよう。今でも信じられない」と語る。同席した新庄監督が「どこ守りたい?」と尋ねると、加藤は笑いながら「四番・キャッチャーで」と答える軽妙なやり取りを見せたが、あらためて指揮官は「セカンドで五番、六番でいければ、強いチームになる」と期待を寄せた。
加藤自身はMLBと日本の野球について「まったく別のスポーツ。イチから新しいことを勉強するのは楽しみだけど、この3カ月で20年分の野球を学ばなければ間に合わない」と日本野球への一刻も早い適応を誓っている。アメリカ育ちの「逆輸入」即戦力ルーキーが、新庄監督の下でファイターズにどんな新風を吹き込むのか。今から楽しみだ。