慣れ親しんだ球場で古巣相手に、持ち前の豪打が飛び出した。球史に残る2本のアーチ。その表情、その言葉で、今季チームに加わった新四番の胸の内があらわになった。 写真=菅原淳 
8回無死満塁、2打席連続の一発は、山川自身も打った瞬間にスタンドインを確信する完璧な当たりだった
前日とはまた違った空気が球場全体を包んだ。4月13日の
西武戦(ベルーナ)。5回に続き6回も満塁で、
ソフトバンクの四番・
山川穂高に打順が回ってきた。前の打席は三振で倒れていたこともあって、再現を期待する古巣・西武ファンからはストライクを取るごとに大きな拍手が。しかし、カウント0-2からの3球目、外角高めのスライダーをとらえた打球は、高まる球場の異様な熱気を切り裂くかのように、左中間スタンドに吸い込まれた。
「うまくいかないときって、どうやっても当たらないんですよね」
何とかバットに・・・
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