開幕から安定してヒットが生まれ、一時は打率も上位にランクしていました。しかし、昨年から痛めていた左太もも裏の痛みが悪化(開幕以降はうまく付き合っていたそうですが……)。6月下旬に登録抹消されるまで約2カ月は休養を挟むなどしながら出場を続けていましたが、本人いわく、「踏み込みが弱くなった」こともあり、打率も下降線をたどってしまいました。復帰後はコンスタントに安打を重ねましたが、痛みが発症するまではハイアベレージでしたから、最終的に.256は本人も残念に思っているのではないでしょうか。ただし、打席内での、昨年までとは異なる意識や若干のフォーム変更は、来季以降に生きるものだと私は思います。 【ポイント】上半身のリラックス
写真は故障から復帰した後、シーズンも終盤の9月のある試合の打撃フォームです。昨季までは打ち気満々で上半身に力が入り、逆にバットが出てこない状況が見受けられましたが、今季は上半身のリラックスを意識していたようで、早くタイミングを取り、いつでも打ちに出られる体勢を整えていました。
始動時(写真1)に股関節を中心とした軸足(右足)内側に力を込めつつ、写真2~3で軽くシンプルに左足を上げ、ここからドンと強く踏み込んでいくのではなく、写真4のように一度垂直に地面スレスレまで下ろした後、写真5~写真7のように今度は地面と水平に優しく踏み込んでいきます。このとき、ボールを・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン