プロフェッショナルたちのこだわりのギアに迫る恒例“道具の流儀”2019年版がスタート。まずはプロ15年目のシーズンを迎える巨人の亀井善行だ。09年には守備を高く評価されてWBC出場の実績も持つ、名手愛用のグラブはプロ3年目の07年から使用する実に13年物。泥と汗にまみれながら成長をともにした、指先まで神経の通った唯一無二の相棒である。 取材・文=坂本匠、写真=桜井ひとし 出合いはプロ3年目(2007年)のシーズン途中だから、今季で13年目を迎えることになる。雨の日も、風の日も、灼熱の太陽の下でも、亀井善行のパフォーマンスを支え続けたグラブ(外野手用)は、黒とも緑ともつかない絶妙な色味、風合いを持っている。
「もともとは濃いネイビーだったんですけど、だいぶ色が落ちましたね。気付けば13年です。こんなに長く(外野手で)同じグラブを使っていたのって、新庄(
新庄剛志。元
阪神、
日本ハムほか)さんくらいじゃないですか? でも、もうこれでしか試合には出られない怖さがあります」
初めて規定打席をクリアし、外野の定位置をつかんだ09年にゴールデン・グラブ賞を受賞。この年の春に行われていた第2回WBCでは、当時はまだジャイアンツでも出場機会が多くはなかったものの、守備力が高く評価されて日本代表メンバー入りし、世界一を勝ち取ってもいる。近年は打撃面での印象も強いが、なおも安定した守備を披露する名手だ。そんな名手・亀井がグラブに求めているのは・・・
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