リードオフマンの座をつかみ、最高のスタートを切った。昨年からキャプテンを務める
石川雄洋は4月11日現在、打率.302の好成績でチームを引っ張っている。四番にブランコ、五番に
ラミレスが座る打線が機能するかは上位の出塁率がカギを握るだけに、石川の好調さは何とも心強い。
3月29日の
中日との開幕戦(ナゴヤドーム)。相手エース・吉見の出鼻をくじいた。初回、最初の打席、その初球。外角直球をとらえると、痛烈な打球は吉見の股の間を抜けて中前に転がっていった。この一打をきっかけに好機を広げ、ブランコの先制タイムリーにつなげた。独特の雰囲気が包む開幕戦でチームに勇気を与えた思い切りのいいスイングに、中畑監督は「四番の先制打につながる速攻を生んだ。あの一打がチームをリ
ラックスさせてくれた」と絶賛した。
目立つのが、打席での粘りだ。思い切りのいい打撃で流れを呼び込んだかと思えば、相手投手に食らい付いて徹底的にファウルで粘る。すべての打席で明確な意図を感じさせる鋭いスイングに、周囲の評価は高まるばかりだ。
キャプテンとして2年目を迎える今季、そのリーダーシップを強烈に感じさせた試合があった。4月6日の神宮での
ヤクルト戦。ラミレスが外国人選手初の通算2000安打まで残り1安打として迎えた試合前だった。「今日はラミちゃんの2000安打があるから、絶対に勝とう」。ラミレスが金字塔を打ち立てた試合でナインにゲキを飛ばしただけではなく、自らのバットで逆転3ランを放って記念すべき日に白星をもたらした。好調な斬り込み隊長がチームをけん引する限り、今年の
DeNAはしぶとく上位に食らい付く。