あこがれていた夢の舞台に立てる日が来るかもしれない。そんな実感が、
鈴木大地の中で少しずつ強くなっている。オールスター。あまたいるプロ野球選手の中でも特別なプレーヤーたちが集う場所だ。
「実力も人気もある選手しか出られない。1年目は縁があるとかないとか以前の問題だった。同期の益田が出場して“すごいな〜”と人ごとのように見ていたけど、今年は自分にも少なからずチャンスがあると思っている」
今季は序盤戦こそ控えだったが、今では正遊撃手に定着している。堅実な守備のイメージが強いが、今季は打撃がクローズアップされる。4月20日の
楽天戦(QVCマ
リン)でパ・リーグタイ記録となる3試合連続三塁打を放ち、一気にブレーク。同25日の
西武戦(西武ドーム)ではプロ初本塁打。5月を終えて打率は.313で、伊東監督も「大地が引き続き調子が良いよね」と目を細める。
今年のオールスターは鈴木にとって特別な思いがある。第2戦(7月20日)の会場が神宮球場だからだ。東洋大時代に慣れ親しんだかつての“ホームグラウンド”。「神宮にはたくさんの思い出が詰まっている。自分を育ててくれた場所に、オールスターで戻ることが出来たら、本当に最高ですよね」。錦を飾るという目標が大きなモチベーションになっている。
ロッテの「鈴木大地」の知名度は着実に上がっているが、本人に慢心はない。「緩慢なプレーをしたらすぐに使ってもらえなくなる。とにかく必死にチームのために戦う。その結果としてファンの皆さんに選んでいただけたら幸せです」。手にしたいものは積み重ねの先にしかないことを知っている。