5月4日、コボスタ宮城での
楽天戦の2回の攻撃、先頭は
松田宣浩だった。「先頭打者で、しかも追い込まれたので、何とか食らいついて塁に出ようと」。辛島の内角スライダーをコンパクトに振り抜き、左越えの9号ソロ。自身3度目の3戦連発で、今季初の1対0勝利の立役者となった。
この3連戦、すべてで本塁打を放った。その1カ月前、今季1号もコボスタ宮城で塩見から打った。今季、楽天戦8試合で30打数12安打、打率ちょうど4割。10本塁打のうち4本を、このカードで放っている。
西武戦の打率.382、3本塁打を上回り、パリーグのカード別では最高の打撃成績だ。
楽天戦での好成績に自覚こそあれ、狙ってやっているわけではない。ただ、自軍が4位に沈んだ昨季、初の日本一に輝いた仇敵。オフから楽天に対する意識を口にすることはあった。特に、同じ滋賀県出身の右腕に対しての言葉があった。「則本から大きいのを打てていなかった。一発打ちたい。楽天のエースになるから、早めに打ち崩しておきたい」。昨季対戦は12打数3安打2打点。適時打は2本あったが、フェンスオーバーはなかった。自らをホームランバッターには定義しない。あくまでヒットの延長がホームランという考え方。ただし、目指すライナー性の打球が増えれば自ずとホームランになる確率も上がる。その意味で、ホームランはしっかりとらえた証しになる。
今季、則本とは2試合で計6打数3安打、対戦打率はチームトップの5割。二塁打は1本打ったが、まだ本塁打はない。ここまでは自軍が首位を争い、楽天は下位に沈む滑り出し。楽天キラーのバットが、昨季の覇者に引導を渡す。