中村悠平にとって苦しいシーズンだった。リーグ優勝した昨季は捕手でベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を受賞。しかし、今季は特に打撃面が低迷。106試合で打率.187、3本塁打、37打点。シーズン終盤は西田にポジションを奪われてしまった。
「大事な年だったのにポジションを奪われた。数字どおり、悔しい1年でした。これが実力だと思っています。力をつけるしかない」
レギュラーシーズン後、みやざきフェ
ニックス・リーグに参加。10月10日の四国アイランドリーグplus選抜戦(西都)では真中監督が視察する中、3打数3安打。打撃でアピールした。
「フェニックス・リーグは、いい形で打てていました。秋季キャンプはスイングスピードを上げることもそうだし、バットの出し方から練習していました。正捕手は打撃と守備を両立し、信頼を勝ち取らないといけない」
来季の正捕手について真中監督は「シーズン後半に西田が頑張ったので、中村とがっぷり四つ。捕手を固定しているチームが強いのではなく、強いチームは捕手を固定している。来年はインサイドワーク、メンタル、打撃など総合力に勝るほうを使いたい」と発言。
中村は今オフ、背番号52から28番への変更を打診されたが、これを固辞した。
古田敦也が背負った27を目指しており、「自分の力で27番を取れるように頑張りたい。特に打撃面。執念深くやっていく」と巻き返しを誓った。