
フォームを固めてチームの勝利に貢献する活躍を誓う大石
10年ぶりリーグ優勝の裏で、悔しいシーズンを過ごした。毎年のように悩まされていたケガをせず、シーズン通して投げられたことは非常に大きな収穫となったが、だからこそ、一軍登板10試合、9イニング、防御率7.00という成績に唇を噛む。
「単純に、抑えられなかった。悔しいシーズンでした」
振るわなかった原因を、本人は次のように分析する。
「フォークが、今年はチェンジアップみたいな、緩い感じで落ちていた。そうなると良いところに決まっても打者は振ってくれないし、ゾーン内に投げたら打たれる。そんな感じがずっと続いてしまった」
フォークのキレを取り戻すべく試行錯誤したが、結局、シーズン中に立て直すことはできなかった。
その改善が、来季への最大の課題だ。あらためて今季を振り返ると、「真っすぐが悪くなって、フォークも悪くなった」と言う。そのため秋季キャンプは直球の精度向上に時間を費やした。今後、フォークに着手していく予定だが、一番のテーマはフォーム固めだ。
「フォークのときにどこかフォームが緩んだり、手先でコントロールしようとしたりするところがある。きちんと下半身を使って、かつ腕が振れないとキレのいいフォークは投げられない」
投球フォームの中で負荷をかけるトレーニングで、体に覚え込ませていく。
来季で9年目のシーズンとなる。
「もう結果を残さないと先がない。来年こそ、というよりも、ここ数年ずっとその気持ちでやっています」
強い危機感とともに、来季の貢献を固く誓う。
写真=BBM