
開幕2試合は安打なしも開幕3連勝にはベテランの活躍が必要だ
プロ21回目の開幕を迎えたのは
福留孝介だ。ここまで順調過ぎるほどの仕上がりをみせてきた。あとはプレーボールがかかるのを待つだけの状態だった。
矢野監督が「ずっと孝介らしい、しっかりした内容をみせてくれている」といえば、濱中打撃コーチも「なんの心配もしていません」と太鼓判を押す。
この4月26日には42歳になる。セ・リーグ最年長野手としてクローズアップされても、福留自身は「年のことをどうこう考えたことがない」とそっけない。
いざグラウンドに立てば結果がすべての世界であるのは、目の前のライバルたちを倒し続けてきた、ベテランの生きざまが示している。
オープン戦でチーム1号本塁打を刻んだのも、この男だ。3月17日対
西武戦(甲子園)で、ドラフト1位
松本航の高めの球を右翼席中段に叩き込んだ。
福留のオーラはチームにも影響を及ぼしてきた。キャンプ、オープン戦と、「自分の気付きにもなる」と言いながら、若手に自らの視点でアドバイスを送り続けた。
チームの状況を考慮すれば、まだまだ福留パワーに頼らざるを得ない。開幕からクリーンアップの一角に起用されるており、得点力アップのキーパーソンになる。
開幕2試合は結果が出ていないが、2018年シーズンの対
ヤクルトは、打率.319、3本塁打、15打点をマーク。チームの開幕ダッシュに福留のバットは欠かせない。
開幕を控えた福留は「まずはケガをしないこと。自分のやることを間違わず進みたい」と確かな手応えを感じている。